■福岡西布教区広布推進会・霑妙寺で開催

 さる七月十二日、霑妙寺において七月度福岡西布教区広布推進会が各支部代表五十七名の出席で開催された。

 会合では各支部の婦人部長が登壇し、後半戦に向けた決意を述べた。

 指導教師代表指導では、霑妙寺御住職諏訪涼道御尊師が指導に立たれ、参加者に対し具体的な御指導をなされた。

 七月の一カ月間唱題行が終わっても、霑妙寺では毎日三回の唱題行が続けられる。講員全員が一日に一回はお寺に参詣し、それぞれが誓願を果たすべく僧俗一致の唱題に徹しよう。

■御住職御指導

 みなさまこんにちは。

 七月度の御報恩御講にあたりまして、ただいま仏祖三宝尊の御宝前に献膳申上げ、読経・焼香・唱題と如法に勤め篤く御報恩申上げたしだいです。

 本田総代をはじめ総代各位、永松講頭ほか講員の皆さまには、今月も仏恩報謝のため御参詣、また御供養を御宝前に供えられ、まことに尊く存じます。

 法華講の講習会、全二十期も、すべて終了しました。これに引続きさらに本年は十一月に二十一・二十二・二十三期と三期にわたり講習会が開催されることになりました。これには御開扉と御法主上人猊下の御講義が予定されているとお知らせがありました。まことに有難いことです。詳細は九月以降に改めて発表されることになっております。また霑妙寺としては九月二十五日に団体登山を計画し、同じ日に「付御開扉願」をお願いしたいと登山部において進めているところです。恐らくコロナ禍の現状のなか特別の御処置で許されてきた御開扉の「付願」も今年までと推測しています。ですから今年の付願いは是非多くの方々が申し出ていただきたいと思います。今生において罪障消滅のためにも、積功累徳のためにも、一生成仏を願った信心を心掛けていただきたいと思います。それには登山は重要な仏道修行です。それは御本仏日蓮大聖人のおわします真の霊山・事の寂光土に足を運び、大聖人様の御魂魄たる本門戒壇の大御本尊にお目通り申上げることが叶うからです。

 総本山五十六世日應上人は

「この戒壇の大御本尊は、かねて聞き及ばるるごとく、実に仏法の根源・宗旨の肝要・釋尊出世の本懐・聖祖一期の大事・末法の一切衆生即身成仏の大導師にてわたらせ給うなり」

(日應上人御遺稿『本門戒壇本尊の縁由について』)

また云く

「三大秘法の随一たる、この戒壇の御本尊所住の処は、何国・何方にても霊山会上・寂光の宝刹なり。いわんや富士山はこれ閻浮第一の名山なるに於ておや。若し然らば、この霊場を踏み奉らん輩は、無始の罪障たちまちに消滅し、三業の悪転じて三徳を成じ、妙法当体の蓮華仏とならんこと少しも疑いなきことなり」(同)と、このように本門戒壇の大御本尊への信仰こそ成仏の直道と仰せなのです。

 このように唯一無二・尊無過上の御本尊へ恋慕渇仰の信心をもって、御開扉を願っていただきたいと思います。さらには、この信仰を得たからには、何を於ても信心に徹し南無妙法蓮華経と声も惜しまず題目を唱えていただきたいと思います。そしてこの御本尊への信仰、三大秘法の教えを縁ある方に必ず説いていただきたいと思います。自行化他にわたる信心こそ、私達の一生成仏の道と心得てまいりましょう。

 以下、御書のお話はここでは省略いたします。

さらに一言

 七月は「一か月間唱題行」の月です。ともかく朝夕の勤行をしっかり励行して、日々唱題に徹することです。信心の喜びは世間の喜びとは違います。世間では衣食住に満足し、さらに日常の五欲を満足することが幸せと考えるようです。眼・耳・鼻・舌・身の五感の喜びを言うのですが、目で美しいものを見たい、耳で心地よい声や音楽などを聞きたい、鼻で美しい香りを楽しみたい、舌で素敵な味を味わいたい、身を美しく飾り喜びたい、等々です。欲には限りがありません。名誉欲や出世欲、金銭欲、食欲、征服欲、切りがありません。野心や野望も欲のなせる業です。我々は三界の中の欲界に住んでいます。欲界の頂に居るのが他化自在天、これが天上界の第六番目に当たることから第六天ともいうのです。この他化自在天をまた第六天の魔王とも言います。これは欲界の頂に居し欲界の衆生を自分の配下として、自在に操ることを楽しみとする天なのです。欲界もその上の色界、さらにその上の無色界をも含めて、三界六道二十五有といいます。これらはすべて六道の中の迷いの世界なのです。そこに住む六道の衆生は、六道二十五有の世界を業にまかせてひたすら巡るだけの迷いの衆生というのです。これをまた六道輪廻というわけです。

日蓮大聖人は『聖愚問答抄』に

「悲しいかな痛ましいかな、我等無始より已来。無明の酒に酔いて六道四生に輪廻して、或時は焦熱・大焦熱の炎にむせび、或時は紅蓮・大紅蓮の氷にとぢられ、或時は餓鬼・飢渇の悲しみに値ひて、五百生の間飲食の名をも聞かず。或時は畜生残害の苦しみをうけて、小さきは大きなるにのまれ、短きは長きにまかる。是れを残害の苦と云ふ。或時は修羅闘諍の苦をうけ、或時は人間に生まれて八苦をうく。(中略)或時は天上に生まれて五衰をうく。此の如く三界の間を車輪のごとく回り(中略)鳴呼受け難き人界の生をうけ、値ひ難き如来の聖教に値ひ奉れり、一眼の亀の浮木の穴にあへるがごとし。今度若し生死のきづなをきらず、三界の籠樊(=鳥かご)を出でざらん事かなしかるべし、かなしかるべし」(三八二)

さらに大聖人様は「無常のことはりを思い知り、善心を発こす者は麟角よりも希なり」(同)と述べられております。ここに菩提心を起こし正法に帰依し、さらに信心・修行に励まなければ、また六道の巷に戻るだけの人生で終わってしまうことを恐れなければならないのです。世間の一時の栄耀栄華を求める人生ではなく、永遠究竟の命の境界を開くために仏は出現し妙法を説かれたことを忘れてはなりません。末法の一切衆生を根本から救済できる教えこそ唯一無二・尊無過上の妙法、これが日蓮大聖人の本因下種の仏法なのです。その実体こそ本門戒壇の大御本尊にほかなりません。六十五世日淳上人は

「仮令宗教は信ぜずとも生きられよう、しかし其の生命は狭くて浅く且つ短い。如何に其れが富貴によって維持せられ、所謂幸福と恋に充たされやうとも、やはり狭くて浅い且つ短い。(中略)永遠と究竟とに浸ることの能きるのは(日蓮大聖人の)信仰に入り得たものにのみ許された特権である」

(日淳上人全集五七三)

まことに有難き御指南ではありませんか。

 世間の人々は永遠に続く命の実相を知りません。今生の人生が終われば、後は何もない、と思っている人が大半です。しかし三世を了達した仏様ははっきりと三世の生命を説いています。ですから命は死をもって終わりではない、今生に成した善悪の業が次なる果報として未来に続くのであることを思って、真剣な自行化他にわたる信心を心掛けることが大変大事です。今をいい加減にし、おろそかにして、何も功徳を積まず、罪障も消滅せずして時を過ごすならば、必ず後悔することになるのです。あるお話しのなかに「信心疎かにして三途に堕して重苦を受ん時、悔るとも益なかるべし。譬えば、網にかかる鳥の、高く飛ばざる事を悔るが如くなるべし」と戒められています。このことを忘れないようにしたいものです。

 今月、立正安国論奏呈の月、唱題に励み、たとえ一人なりとも折伏して誓願達成に力を尽くしましょう。以上で今月のお話しといたします。

 異常気象による猛暑のなか、体調管理に気をつけてください。またコロナ禍も新たな広がりを見せていますので充分気をつけてください。大変御苦労さまでした。

 

■少年部より

少年部長 北村亜紀子

 私は御住職より少年部長を拝命しております北村亜紀子と申します。霑妙寺支部の少年部の活動をご紹介し、少しでも多くの皆様にご理解頂ければ幸いです。

少年部について

 幼児から小学生までが対象です。子供が小さい頃から親や家族、周りの大人が御本尊様の大切さを教えていくことが最も重要です。

 毎月第一日曜日の広布唱題会の後に御住職より少年部・中等部会を開催していただき御書の御聖訓と御法主上人猊下様の御指南を少年部向けに分かりやすくお話しして頂いています。

 その後に太鼓の練習、「妙教」の読み合わせを行っています。太鼓は異体同心のお題目を唱える上で重要なことを学ぶことから始め、今では、皆どんどん上達しています。太鼓の練習を楽しみに毎回参加している少年部員もいます。

 少年部会に参加することで一生付き合っていける信心の友達もできます。ぜひ、多くの少年部員に参加して頂きたいと思います。

 また、二月にはオンライン少年部大会が開催されました。小学三年生の子供が学校の先生を折伏した体験等四名の折伏体験発表がありました。参加した子供も私達大人も、大いに刺激を受け感動いたしました。

 様々な少年部活動に参加することによって、信心の大切さ素晴らしさを必ず感じます。また、御住職より「少年部のお約束」をつくって頂き、少年部会の時に必要なことを教えていただいています。

①お父さん、お母さん、年上の人に対してきちんとあいさつしよう!

②勤行・唱題にはげんで頑張ろう!

③しっかり勉強をして力をつけよう!

④いつでも元気でいられるように体をきたえよう!

⑤本をたくさん読もう!

⑥お友達をたくさんつくろう!

⑦日蓮正宗の法華講の「誇り」を持とう!

 ぜひ、少年部の皆さんに暗記できるぐらい意識して、実際に行動して取組んで頂きたいです。

寺院参詣について

 御講や広布唱題会、様々なお寺の行事にぜひ、お子さんも含めて、ご家族皆さんで参詣して頂きたいと存じます。

 私の経験も含めて申し上げますと、子供たちが小さいころから家族皆でお寺に参詣するのが、当たり前、当然参加するものと決めて家族で参詣しておりました。そうすることで、御住職の御指導や御説法を聴聞し、子供たちも信仰の必要性、重要性を感じて、中学生、高校生と成長してもお寺に継続して参詣することができています。

勤行について

 こちらも私の経験なのですが、子供たちがまだ、おしゃべりもできない頃から朝、夕の勤行に家族と一緒に御本尊様の前に座りました。あちこちと動きまわることもありましたが、継続することで勤行するのが当たり前の習慣が身につきました。

 勤行は全ての修行の根本であり、幸福な生活を築く原動力となる修行です。勤行の功徳によって、御本尊様に守られる。どんな悩みも苦しみも乗り越えていける、充実した生活を送ることができることをしっかり子供たちにも伝えて、ともに実践して参りましょう。

法統相続について

 今日、邪儀邪宗の謗法がはびこり、世情が混乱し、戦争、飢餓、疫病、異常気象等によって様々な悪現象が生じています。そのような混乱の世の中にあっても、御本尊様を信仰することで、子供たちが将来、難しい状況や心配なことがあっても、悠々と乗り越えられる生命力を身につけることができます。

 少年部の今が一番大事な時期だと思います。子供たちは親や家族、周りの方達が大好きです。その大好きな人達が教えてくれる、素晴らしい信仰を素直な気持ちで吸収することができます。

 また、子供たちは大人の振る舞いや行動をよく観察しています。まずは私たち大人が意識を変えて、行動を変えて、本当に子供たちが幸福な一生を送れるように御本尊様の素晴らしさを共々に伝えて参りましょう。そうすることで、子々孫々に渡り、御本尊様に守っていただける。本当に命の底から幸せを感じる境涯、人生を送ることができます。

 今後も御住職の御指導のもと、講中の皆さんにご協力を頂き、少年部活動の充実に取組んでいきたいと存じます。

■高等部講習会

 さる七月二十四日、総本山大石寺において法華講高等部講習会が開催された。

■宅御講

高牟礼・東国分合同宅御講

三井地区宅御講

三井地区宅御講

江南・南薫宮の陣・合川宅御講

朝倉・うきは大橋宅御講

筑邦・江南・南薫宮の陣・合川合同宅御講